娘が幼稚園に通って、今年でもう三年目になる。

つまり、今年で幼稚園生活に終止符を打ち、小学校へと巣立って行くことになるのだ。

三年間幼稚園の先生と毎日のように接してきて、今まで「子供と一緒に遊んだり歌を歌う仕事なんて気楽でいいなぁ」と思っていた自分をとても恥ずかしく思うようになった。

それだけ、私の目の前で働いている先生の偉大さ、真摯な姿勢を垣間見ていたのだと思う。



例えば、幼稚園教員という仕事は非常に大変である。

保育士とは違い、「幼稚園教員」は「教員」という肩書きを持っている。

つまり何かを教える立場にあるのである。

保護者はその幼稚園教員という資格を、無意識に期待していたりする。

何か問題があった時、どんな対処をしてくれるのか、我が子の将来性を考えてどう指導してくれるのか。

幼稚園に行かせるということは、ただ預けてご飯を食べさせて貰って、遊んで帰らせるだけに留まると思っている保護者は少ない。

つまり、その資格の上に成り立つものを、我が子にどう還元してくれるかを常に見ているのである。

それは例えば個々の幼稚園が独自に展開する英語のカリキュラムや読み書き計算がどうという表面上のことに限ったことではない。

それはその幼稚園に在籍している幼稚園教員その人自身が資格を担う上で相手に教授出来る人間性のようなものである。

言葉にするとやや難しいが、我が子が生きていく上で得て欲しい人間としてのスキルの一端を、その保育者に託しているのである。

いうなれば、もっとも将来を左右するであろう人間性を形成する大事な幼児期を預かる資格として、幼稚園教員は非常に大切な職業なのである。



ちっとも気楽でも呑気でもないことを、私は三年間を通じて思い知ったのであった。

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